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【セレクトセール2018】2日目の結果

7月9日からの2日間、苫小牧市・ノーザンホースパーク特設会場で開催されている「セレクトセール2018」(日本競走馬協会主催)。初日(9日)の1歳セクションに続き、2日目(10日)には当歳セクションが行われた。

 この日はあいにくの雨予報ながらも、セリの前の午前8時から行われた展示、そして午前10時のセリ開始時間となっても、空から大粒の滴は降ることが無かった。改めて上場馬をじっくりと観察できたことで、購買関係者の気運も高まったのか、上場番号301番のコンヴィクション2の2018(牡、父ドゥラメンテ)から活発な取引の声がかかっていく。8000万円で落札したのは、早野誠氏。早野氏は前日の1歳セクションでも、上場番号1番のサマーハの2017(牡、ハーツクライ)を落札。2日間続けて、好調なセールに勢いを付けて見せた。

この日、初めてミリオン超えの取引馬(1億500万円)となったのは、セレスタの2018(父ハーツクライ)で野田みづき氏が落札。その後もサンデースマイル2の2018(牡、父キングカメハメハ)を1億1500万円で小笹芳央氏が、エピックラヴの2018(牡、父ジャスタウェイ)を1億円で(株)ダノックスが落札していく。

当歳セクションで注目が集まるのは、この当歳世代が初年度産駒となる種牡馬の産駒たちへの評価。今年の当歳セクションにもエイシンヒカリ、ドゥラメンテ、ホッコータルマエ、ミッキーアイル、モーリス、ラブリーデイ、リオンディーズの産駒が上場されていたが、その中から最初に産駒に対してミリオン超えの評価が与えられたのが、モーリスを父に持つ、ラスティングソングの2018(牡)だった。

ラスティングソングの2018を1億7000万円で落札したのは、昨年の当歳セクションでも半兄のラスティングソングの2017(牡、父ロードカナロア)を1億円で落札した (株)KTレーシング。国持義広レーシングマネジャーは、

「モーリスの産駒には期待をしていますし、馬っぷりの良さも高い評価に繋がっている感もあります。いずれは父のように日本だけで無く、海外でも活躍できるような馬になってもらいたいです」

 と話していた。

父に日本で次々とGJ馬を送り出しているFrankel。半兄に京王杯2歳Sの勝ち馬タワーオブロンドンと、旬な血統構成で注目を集めたスノーパインの2018(牡)は、1億500万円で野田みづき氏が落札。このセレクトセールの前に行われた七夕賞を半兄のメドウラークが優勝し、ブラックタイプを更新させたアゲヒバリの2018(牡、父ロードカナロア)は、1億1000万円で金子真人ホールディングス(株)に落札された。

全兄は今シーズンから種牡馬入りしたシルバーステート。その兄と共通する馬体の良さで注目を集めていたシルヴァースカヤの2018(牡、父ディープインパクト)は、1億8000万円でトニー倶楽部が落札。前日の1歳セクションでも高い評価を集めていたハーツクライの産駒では、レディスキッパーの2018(牡)が、この日、2頭目のミリオン超えの取引となる1億2000万円で東洋木材が落札した。

この日、上場されたキングカメハメハ産駒では2頭目のミリオン超えを果たした、ヒカルアマランサスの2018(牡)を落札したのは、サンデースマイル2の2018も1億1500万円で落札した小笹芳央氏。

「ヒカルアマランサスの2018は管理をしてくださる矢作(芳人)調教師も勧めてくださいましたし、顔つきもいい馬です。芝の長いところでの活躍を期待しています。サンデースマイル2の2018もキングカメハメハ産駒に注目していた中で、納得のいく買い物ができました」

 と笑顔を見せていた。

 このセールに初年度産駒を送り出した種牡馬で、2頭目のミリオン超えの評価(1億8000万円)となったのは、ドゥラメンテ産駒のアイムユアーズの2018(牡)。鑑定人の「ドゥーラメンテ!」の言葉が会場内に幾度となくこだました中、落札したのは(株)NICKS。アドバイザーの竹内啓安氏は、

「思ったよりも高い評価となりましたが、血統、配合、馬体と全てが揃った馬であり、ダイナカールのクロスは日本の血統ならではと言えます」

 と血統評論家の肩書きを持つ、竹内氏ならではの視点でアイムユアーズの2018の魅力を語っていた。

屋外の記者会見場でそのエピソードが語られていた時に、セール会場内ではこの日、最高とも言える、白熱した競り合いが起こっていた。カナダ2歳牝馬チャンピオンを母に持つリアアントニアの2018(牡、父ディープインパクト)は、1千万単位で数字が更新されていくと、この日の当歳セクションの最高額馬となる2億9000万円で電光掲示板の数字が白く反転した。

 落札したのは(株)サトミホースカンパニー。里見治代表は、

「このセールで購買したサトノダイヤモンドと、イメージが重なって見えました。どうしても手に入れたいと思いましたし、後の馬は買えなくてもいいとさえ思っていたので、満足しています」

と話した後で、囲み取材を進行した合田直弘氏から「目標とするレースは」と質問されると、

「サトノダイヤモンドが取れなかった、日本ダービー制覇をこの馬で叶えたいです」

 と力強く語った。このリアアントニアの2018の次に上場されたのが、キタサンブラックの全兄弟となるシュガーハートの2018(牡、父ブラックタイド)。昨年の当歳セクションでは全兄のシュガーハートの2017(牡、父ブラックタイド)を(株)DMM.comが1億4500万円で落札しているが、全弟もまた(同)DMM.comが1億2500万円で落札した。

 このセリにおけるホットスポットともなった、上場番号400番台を挟んでの取引だったが、その後もディープインパクト産駒のライトニングパールの2018(牡)が1億5000万円で(株)ダノックスが落札。バラダセールの2018(牝)を1億円で(株)サトミホースカンパニーが落札。ロードカナロア産駒のエイグレットの2018(牡)を小笹芳央氏が1億500万円で落札と、ミリオンを超えるような高額落札馬が誕生していく。驚くべきはセリ開始の直後から90%台をキープし続ける売却率であり、途中、その数字は80%台に割り込んだものの、それでも昨年を超える数字を保ったまま、セリの終盤へと向かっていく。

 午後3時ぐらいから降り始めた雨は、次第にその強さを増して行くも、会場内の熱気を冷やすとまではいかなかった。落札したオーナーだけに許される記念撮影は雨の中でも行われたが、誰もが満面の笑みを浮かべながら、愛馬との最初の思い出作りを行っていた。

 この日は231頭の当歳馬が上場され、205頭が落札。売却率の88.7%は過去最高、売却総額の82億5750万円、平均価格の4028万円は昨年の数字を下回ったものの、1歳セクションとの合計では売却率89.7%、売却総額の179億3200万円共に、過去最高の数字を記録した。

 日本競走馬協会会長代行を務める、吉田照哉氏(社台ファーム代表)は、

「昨年は驚異的な数字を記録していただけに、その売り上げを超えられるかとも思っていましたが、幅広い種牡馬の産駒が取引されるなど、健全なセリが行われたと思います。購買者の皆さんもいい馬を数多く探してくださったと思いますし、来年も多くの方に来ていただければと思います」

 と終始笑顔を見せていた。

※金額はすべて税抜き

2018年7月10日19時50分
(JRA-VAN)


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