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【セレクトセール2018】1日目の結果

7月9日、「セレクトセール2018」(日本競走馬協会主催)の1歳セクションが、苫小牧市・ノーザンホースパーク特設会場にて開催された。

 セリに先立って挨拶に立った、日本競走馬協会会長代行の吉田照哉氏は、

「本日は沢山のバイヤーの方にご来場いただき、ありがとうございます。このセールの出身馬は世代を問わず活躍をしておりますが、今年も新しい種牡馬の産駒を含めてバラエティに富んだラインナップとなっております。今年の取引馬からも、更なる活躍馬が現れてくると思います」

 と挨拶に立った。その後は昨年のセール以降にGJレースを勝利した関係者に金メダルの授与が行われ、その後にはノーザンホースパークの「ハッピーポニーショー」で活躍する2頭のポニーを交えての記念撮影も行われた。

 愛らしいポニーたちの姿にどこか温かい空気に包まれた感もあった会場内だったが、上場番号1番サマーハの2017(牡、ハーツクライ)が鑑定台に姿を見せると、一気にヒートアップしていく。

 電光掲示板の数字は次々と塗り替えられていき、セレクトセールの歴史上では初めてとなる、上場番号1番での1億を突破。1億3500万円で落札を果たした早野誠氏は、

「下見の段階からハーツクライの産駒は高くなると思っていましたし、一番最初の上場馬しか買えないと思っていました。最後の一声を出すときには震えながら手を挙げましたが、納得のいく馬を買えたと思います」

 と笑顔を見せていた。

続いてのミリオンホースは、ダブルミリオンでの取引(2億4000万円)となったミスセレンディピティの2017(牡、父キングカメハメハ)。落札した小笹芳央氏は、

「高すぎて目眩がしています」

 と話して、詰めかけた関係者を笑わせたあと、

「下見から注目をしており、どうしても欲しかった1頭でした。母系も優秀ですし、血統にサンデーサイレンスの血が入っていないので、競走馬として活躍した暁には種牡馬としても期待しています」

 とサラブレッドとしての未来像も思い描いていた。

 続くダブルミリオン(2億5000万円)の取引馬となったのが、(株)ダノックスが落札したキングスローズの2017(牡、父ディープインパクト)。その後もライフフォーセールの2017(牡、父ハーツクライ)が2億3000万円で近藤利一氏が落札と、一度、セリが白熱すると、1千万単位でのコールがかかり続けていく。

 ライフフォーセールの2017を託されることになった友道康夫調教師は、

「血統が素晴らしくて動きも柔らかく、下見から馬体が光っているような印象を受けました」

 と話すと、近藤氏も、

「自分の中ではディープインパクト産駒よりも、ハーツクライ産駒の評価が上がっています」

 と詰めかけた取材陣を前に話していた。

 その後もサファリミスの2017(牝、父ディープインパクト)が1億1500万円で野田みづき氏が落札、ブルーミンバーの2017(牡、父ディープインパクト)を1億円で島川隆哉氏が落札、ジンジャーパンチの2017(牡、父ディープインパクト)を1億9000万円で金子真人ホールディングス(株)が落札するなど、ディープインパクトを中心にミリオンホースが誕生する中、先述のハーツクライ産駒の2頭だけでなく、ファイナルスコアの2017(牡、父ブラックタイド)、シングライクバードの2017(牡、父スクリーンヒーロー)と、GJ馬を送り出した種牡馬の産駒にも活発な取引の声がかかっていく。

 上場番号71番のノヴァホークの2017(牡、父ディープインパクト)を1億6000万円で(株)サトミホースカンパニーが落札。上場番号72番のクリスプの2017(牡、American Pharoah)を(株)ダノックスが1億8000万円で落札と、この日、初めてミリオンホースの取引が連続すると、その後も上場番号82番ワイの2017(牡、ディープインパクト)を1億2000万円で廣崎利洋HD(株)が落札、上場番号83番のエアマグダラの2017(牡、父キングカメハメハ)を1億円で西川光一氏が落札されていくなど、続々と高額落札馬が誕生。一時の平均落札額が驚異の6千万超えとなった。

 この日、4頭目のダブルミリオンの取引馬(2億円)となったのが、(株)ダノックスが落札したソーメニーウェイズの2017(牡、父ハーツクライ)。この時点で高額落札馬の上位4頭のうち、2頭をハーツクライ産駒が占めることとなった。ハーツクライ産駒はベガスナイトの2017(牡)も1億1000万円で三崎優太氏が落札と、このセールでは軒並み高い評価を受けていた。

 それでもディープインパクト産駒が、セレクトセールの主役であることに変わりは無い。リッスンの2017(牡)を1億9000万円でトニー倶楽部が落札。ドバウィハイツの2017(牡)を1億8000万円で(株)サトミホースカンパニーが落札。アゼリの2017(牡)を1億4000万円で金子真人ホールディングス(株)が落札すると、ウォッチハーの2017(牡)を1億1000万円で(株)サラブレッドクラブライオンが落札と、ミリオンホースを続々と送り出して行く。

 ドバウィハイツの2017を落札した(株)サトミホースカンパニーの里見治代表は、

「5月産まれということで馬体は小柄でありますが、それだけに将来性の高さを感じさせています。今後は更なる馬体の成長を示してくれそうです」

 と期待を寄せていた。

また、今年デビューした初年度産駒が早くも勝ち上がっているジャスタウェイ産駒のマリアロワイヤルの2017(牡)を、1億2500万円で谷掛龍夫氏が落札。種牡馬としての実績を確固たるものとしたキングカメハメハの産駒も、ワイルドラズベリーの2017(牝)を1億3500万円で野田みづき氏が落札。スペシャルグルーヴの2017(牡)を1億2000万円で河合純二氏が落札していく

 また、今や世界にもその名を轟かす競走馬市場となったセレクトセールを象徴する出来事として、JRAで初めての米国人馬主となったWilliam Gallo氏(購買者名はW Gallo)が、シラユキの2017(牡、父スマートファルコン)を3600万円で落札。

「セレクトセールは海外でも有名な競走馬市場であり、その中でもクオリティの高いノーザンファーム生産馬を購買することができました。日本でデビューさせますが、その後はアメリカでも活躍できるような競走馬となって欲しいです」

 と語っていた。

 その後もナイトマジックの2017(牡、父ディープインパクト)を1億1000万円で
窪田芳郎氏が落札するなど、ミリオン超え、またはミリオンに迫る高額落札馬が次々と誕生するなど、セリの最後まで高い売却率と平均落札額は推移していく。

 本日、最後の上場馬となった上場番号243番のマイスウィートベイビーの2017(牡、父キズナ)を保坂和孝氏が4300万円で落札。売却率は驚異の90.6%、売却総額は96億7450万円と共に、これまでのセレクトセール1歳セクションのレコードとなった。

セリの後に記者会見に臨んだ日本競走馬協会理事の吉田勝己氏は、

「下見の段階から多くのお客さんに来ていただきましたし、セリ開始直後からの勢いの凄さに、とんでもないことになるのではと思っていました。ディープインパクト産駒の他にも、ハーツクライを始め、様々な種牡馬の産駒の評価が高くなっていたように、健康なセリが行われたと思っています」

 と話した後に、

「世界のどこに出しても恥ずかしくないような、最高のセリが行われたと思います」

 と満面の笑みを浮かべていた。

※金額はすべて税抜き

2018年7月9日20時20分
(JRA-VAN)


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