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【セレクションセール2014】の結果
7月22日、日高軽種馬農業協同組合(HBA)の主催する「2014セレクションセール」サラブレッド1歳市場が、新ひだか町の北海道市場で開催された。
昨日(21日)の展示は祝日に加えて、好天にも恵まれたことがあり、終日を通して多くのバイヤーが足を運んでいた。会場内の駐車場も早い時間に満車となるなど、昨年を上回るような盛り上がりも期待されたセリ市場は700万前後での取引が続く中、
この日、初めて2000万を超える競り上げの声が鑑定人からかかったのが
「母も活躍(G3函館スプリントSなど中央6勝)していましたし、この馬も含めて産駒の出来も良かったのですが、高い評価をいただいたことを感謝しています。その高い評価に答えるような競走成績を残して、オーナーをウイナーズサークルへ何度も導いてもらいたいです」
と話していた。
その後は高額落札馬を買えなかったバイヤーが、次の馬へとターゲットを移す形で、1000万台の取引馬だけでなく、2000万台の取引馬も続々と現れていく。そんな中、
セリも後半にさしかかった上場番号192番、ついにこの日の最高額となる落札馬が誕生する。800万のお代だった
「正直、ここまで高い評価をいただけるとは思いませんでした。馴致から他の馬と違ってはいましたし、活躍をしている兄弟とよく似た気の強さがあるので、大きいところを狙えるような競走馬になってもらいたいです」
と表情をほころばせていた。ハーツクライ産駒はこのアルカイックレディの2013、ユウサンポリッシュの2013と高額落札馬の父となったが、この日、4頭目となる3000万越えの高額落札馬も、ハーツクライ産駒の
この日の牝馬最高値となったのは、
この日は248頭が上場され、うち154頭が落札。売却率は62.09%となり、昨年の63.84%からは微減。ただ、売却総額は18億5295万6000円(税込)と昨年(17億5213万5000円(税込))からの増となった。1頭辺りの平均価格は1203万2182円(税込)で、昨年の1225万2692円(税込)から微減している。
セール終了後、記者会見に応じた木村貢市場長(日高軽種馬農業協同組合長)は、
「昨年より上場頭数も増えたことで売却率こそ落ちましたが、売却頭数は増えた(昨年は143頭)ように、市場の目的は果たせたのではないかと思います。また高額馬も次々と誕生したように、血統、馬体共に素質の高い馬を揃えられたのではと思っています」
と話していた。また今後、HBAの主催する定期市場について聞かれると
「今回のセレクションセールでは、平均価格でそれほど下がらなかったのは良かったと思いますし、今後のサマーセール、そしてオータムセールも、一定の価格帯でセリを形成できそうなだけでなく、来年のトレーニングセールに向けてピンフッカーもセリに参入してくることで、売却頭数の更なる増加も期待できそうです」
とも話していた。
※税込表記以外はすべて税抜金額
2014年7月22日21時0分
(JRA-VAN)