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【セレクトセール2014】2日目の結果
「セレクトセール2014」(社団法人日本競走馬協会主催)の2日目となる15日は、ノーザンホースパーク特設会場で当歳セクションが行われた。
前日展示のない当歳セクションは、森林馬道などでセリ開始前にこれから上場される当歳馬が展示された。その当歳馬のほとんどがまだ離乳前であり、母仔が並ぶ姿は非常にむつまじく、また現役時にG1を勝利したような名牝の周りには、その当歳馬だけではなく、母の姿も撮影するバイヤーの姿もあった。
当歳市場では世界一の規模とも言われるセレクトセールだが、その中でも注目を集めるのが、この世代が初年度となる新種牡馬の産駒たち。自身、そして父共にセレクトセール出身のダービー馬ディープブリランテ。繋養初年度から208頭の繁殖牝馬を集めたルーラーシップ。フランスでの繋養時には、僅か43頭の産駒の中からG1馬を2頭送り出したタートルボウルの産駒も多数上場。また今年、産駒が誕生したばかりとなる、Frankel産駒のグッドウッドマーチの2014(牝)も上場されて話題を集めた。
上場番号302番として早くも上場してきたのが、プライムアクトレスの2014(牡、父ルーラーシップ)。2000万円で
それでもやはりミリオンを超える評価がされるのは、ディープインパクトの産駒たち。ミュージカルウェイの2014(牡)を1億8000万円でDavid Redvers氏が落札。今年、無敗できさらぎ賞を制した
注目を集めたFrankel産駒のグッドウッドマーチの2014は、9600万円で
ディープインパクト産駒に迫る高評価をされたのが、ステイゴールドの産駒たち。ターフローズの2014(牡)が、1億4000万円 で(株)ダノックスが落札。カチバの2014(牡)を8400万円で
また、
この日の当歳セッションでは220頭中189頭が取引された。売却率の85.9%はこれまでの当歳セッションレコード。売上総額は65億4705万円となり、昨日に行われた1歳セッションとの合計は125億7505万を記録。昨年の117億6470万円を大きく上回るセレクトセールレコードと記録的な大商いとなった。
日本競走馬協会副会長で、社台ファーム代表でもある吉田照哉氏は2日間のセールを振り返り、
「高い売却率に証明されたように、至る所で活発な取引が行われ、今までに経験したことの無いような素晴らしいセリとなったと思います。下見を見ていても上場馬のレベルが上がっていることが馬体にも証明されていましたし、ディープインパクトだけでなく、ハーツクライ、ステイゴールドからも高額馬が現れていたように、セレクトセールの看板と言える種牡馬も増えたという印象を受けました。来年はオルフェーヴル、ロードカナロアの初年度産駒も当歳セクションには上場されることで、更に注目度も集まるでしょうし、今年も素晴らしいセリでしたが、来年もそれ以上の結果が出るのではと期待したくなります」
と満面の笑みを浮かべながら話していた。
※取引価格は全て税抜き
2014年7月15日19時45分
(JRA-VAN)