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【セレクトセール2014】1日目の結果
社団法人日本競走馬協会が主催する「JRHAセレクトセール2014」が、7月14日、15日に苫小牧市・ノーザンホースパークで開催。14日には1歳セクションが行われた。
セリの前々日(12日)と前日(13日)には、当日に展示を行わない1歳セクション上場馬の事前下見が行われた。両日共に競馬開催日(土曜、日曜)ながら、多くのバイヤーが足を運び、セリ厩舎から次々と姿を見せる1歳馬に熱心に視線を送っていた。
1歳セクションには255頭の1歳馬が上場。今年のセレクトセール1頭目の上場馬である
好調な売買が続き、高額落札馬誕生の期待も高まる中で、1歳セクション最初のミリオン(1億)超えとなったのが、この日、最初のディープインパクト産駒となる
取材陣に囲まれた
「全兄弟ですが、兄より小ぶりに馬体が出ている分だけ、仕上がりも早そうです。クラシックに乗るだけでなく、勝ち負けを期待できるような競走馬になってもらいたいです」
と話した。
続いてミリオン超えの取引馬となったのが、全兄弟に
「馬は抜群の出来をしていましたし、当初、考えていた予算の範囲内で落札することができました。兄弟馬の活躍も目立っていますし、デビューが楽しみです」
と良血馬を手に入れた喜びに笑顔を見せていた。また、上場者である(株)レイクヴィラファームにとっては、市場における初めての1億を超える取引馬であり、オーナーブリーダー(メジロ牧場)からマーケットブリーダーに経営を転換した中で、その成果が表れた形となった。
この1歳セクションの目玉と言われていたのが
落札者はカタールのファハド・アル・ターニ殿下の代理人となるDavid Redvers氏。昨年のセレクトセールから、日本でファハド・アルターニ殿下の落札馬を管理している中内田充正調教師は、
「アスリート体形の馬体をしているだけでなく、世界のどの国でも通用する血統も高く評価しています。将来的には種牡馬になれるような馬になってくれるはずです」
と話していた。
このセールで取引された半兄
それでも、セレクトセールでディープインパクト産駒の評価は絶対である。5頭目のミリオンホースとなったのは、
セリの終盤まで活発な取引の声は続き、最後の上場馬である
日本競走馬協会の監事でノーザンファームの代表でもある吉田勝己氏は、
「昨年より総売り上げ、売却率こそ数字を落としましたが、それは去年(1歳セクション)の結果がよっぽど良かったと言えますし、今年の1歳セクションもこれ以上の結果は無いといえるようなセリが行われたと思います。落札者の顔ぶれを見ても、新しい顔ぶれが参入していますし、外国人購買者も活発な取引を繰り広げてくれていました。明日も今日のように素晴らしいセリが開催されることを願っています」
と話していた。明日(15日)は当歳セクションが10時から行われる。
※取引価格は全て税抜き
2014年7月14日21時20分
(JRA-VAN)