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【セレクションセール2013】の結果
7月16日、日高軽種馬農協(HBA)の主催する「2013 セレクションセール」が新ひだか町・北海道市場で開催された。
15日に行われた前日展示では多くのバイヤーや調教師が姿を見せていた通りに、セリ当日は早い時間から会場内の駐車場は満車となり、仮設駐車場には誘導される車の列もできていた。
このセレクションセールでは最低落札額が500万円に設定されたこともあってか、競り合いの起こった上場馬は、軒並み1000万を超える額での取引が続いていく。その中でまず2000万を超えた取引が行われたのが、
その後、
上場者となった(有)酒井牧場の酒井一馬氏は、
「思った以上の評価をいただき、責任感やプレッシャーも感じています。牧場の基礎牝馬でもある母は、この牝系ならではのスピード能力の高さを伝えてきているだけに、競走馬としてもこの評価に見合った活躍を期待しています」
と表情を引き締めながら話していた。
ビーナスラインの2012、シルクチャプターの2012とキングカメハメハの産駒から高額取引馬が現れる中、活発な取引の声がかかっていたのがステイゴールドの産駒。半兄にNARの年度代表馬に2度輝いたアジュディミツオーを持つ、
また、種牡馬別の売却率ではそれ以上のハイアベレージを記録したのがバゴ。この2012年世代は菊花賞馬となったビッグウィークなど、初年度産駒の活躍を見て配合された世代でもあり、繁殖牝馬の頭数も集まっただけでなく、ブラックタイプも優秀な馬が揃っていたこともあって価格帯を問わず落札が続いていく。そんな中、半姉にG3ファンタジーステークスの勝ち馬となったサウンドリアーナのいる
その他にも3000万円台の取引馬は
前年を超える売却率をキープし続け、売却総額も前年を遙かに超える数字を超えて大団円のフィナーレを迎えると思われた矢先、ドラマが起こった。
上場番号でいうと最後から5頭目、母にG3京都牝馬Sの勝ち馬を持つ
落札者となったのは近藤利一氏。上場者となった(有)日高大洋牧場の小野田宏ゼネラルマネージャーは、
「小柄ながらバランスの取れた馬だと思っていました。牧場としても大事に育ててきた血統ですし、その血統も含めて高い評価をいただいたことは光栄です」
と笑顔で話していた。
最後まで盛り上がりを見せた今年のセレクションセールは、売却総額で昨年(15億640万円)を大きく上回る16億6870万を記録。売却率も昨年の61.14%を上回る63.84%で、売却頭数も昨年より14頭増など、1頭辺りの平均落札額が昨年より8289円減の1166万9230円となった他は、全てのポイントで昨年越えを果たしてみせた。
この結果を受けた日高軽種馬農協の木村貢組合長は、
「売却率の目標にこそ達しませんでしたが、それに近い数字を残せた事を含め、売却総額、売却頭数などの数字からも充分に合格点を与えられる市場が開催できたと思います」
とセリ結果を見ながら納得した表情を浮かべていた。
(取引価格は全て税抜き)
2013年7月16日22時0分
(JRA-VAN)