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【北海道セレクションセール2012】セレクションセールの結果
HBA(日高軽種馬農協)が主催するセレクションセールサラブレッド1歳が、7月17日に新ひだか町の北海道市場にて開催された。
昨年は2日間開催で行われたサラブレッド1歳セールではあったが、上場馬の質に隔たりがあるとの声もバイヤーから聞かれたこともあり、今年は上場頭数を減らして1日開催としただけでなく、上場馬の質も厳選。また、500万以下のリザーブは取らないなど、より「セレクション」という言葉の意味を重視した市場となった。
セリの前日の16日には事前展示を開催。三連休の最終日、海の日ということもあり、あいにくの悪天候ながらも多くのバイヤーが足を運び、馬房から馬を出して馬体をチェックするだけでなく、直線走路での常歩展示も熱心に見つめていた。
セリ当日は朝からの好天に恵まれ、バイヤーの出足も早く、会場と共に北海道市場の駐車場は車で埋め尽くされた。セリが開始してしばらくこそ様子見の感があったものの、競り合いの起こった上場馬が1000万台で落札されるようになっていく。この日、初めて鑑定人から2000万を超える声が聞かれたのが
落札後、取材陣に囲まれた竹園氏は、
「馬体なら今回のセールで一番だと思っています。将来的には大きいところを取って欲しいですね」
と期待を寄せていた。
高額取引馬の誕生が会場の空気を変えたかのように、その後、次々と落札馬が現れていく。高額取引馬の誕生の期待も高まってきた中、上場された
2000万円台の落札馬はその後も数多く誕生し、
それでも3000万台の落札馬がなかなか現れてこない中、高橋仁氏が
「キングカメハメハらしい素晴らしい馬体をしていて、どうしても手に入れたいと思っていた馬でした」
と笑顔を見せていた。
3000万台の壁が破れたのを契機に、
再上場馬も多く姿を見せ、売却率は昨年を5%以上も上回る61.13%、売却総額は15億0640万円を記録。2日間開催だった昨年の17億5540万円より下がったものの、売却率、そして昨年を300万上回る平均価格1167万7519円と、1歳市場を1日開催とした効果が現れたと言える。
*各馬の落札価格は税別。
2012年7月17日20時30分
(JRA-VAN)