競馬ニュース速報
【セレクトセール2012】1日目の結果
7月9日、「JRHAセレクトセール2012」(主催・社団法人日本競走馬協会)が、苫小牧市のノーザンホースパークで開催された。
初日となる9日には1歳セッションには8頭の欠場馬を除く、242頭の1歳馬が上場。上場番号1番の
その後も重賞勝ち馬の兄弟を中心に活発な競り合いも起こっていく中、今年のGJNHKマイルカップの勝ち馬であるカレンブラックヒルの半弟、
この日、初めての
この日、最初のミリオンホース、いや、ダブルミリオンホースとなったのは、やはりディープインパクトの産駒だった。
購買者となったのは、「トーセン」の冠名で知られる
「思ったよりも高くなりましたが、見た目は誰が見ても素晴らしい馬ですし、血統も素晴らしい。将来的にはダービーを目指せるような馬になってほしいです」
と詰めかけた報道陣に向けて笑顔で語っていた。
その後もディープインパクトとリーディングサイアー争いを繰り広げる
名牝×ディープインパクトの掛け合わせは、近年のセレクトセールにおける高額落札馬の必要条件とされる中、半姉に秋華賞馬レッドディザイアを持つ
代表の多田信尊氏は、
「生産牧場である社台ファームさんでは抜けた馬だと思っていました。レッドディザイアの弟となるわけですし、この評価にも納得がいくところです」
と話していた。グローブエクワインマネジメント(有)は、その後にもディープインパクト産駒となる
「馬体ではこのセールでも一番と言えると思います。また歩く姿やその表情など、初仔とは思えない最高の馬ですね」
とも語っていた。
その後も、今年のGJ日本ダービーで一番人気を集めたワールドエースの半妹となる
この日、最後のミリオンホースとなったのも、やはりディープインパクトの産駒。
「下見の段階から最も気に入っていた馬でした。底力もありそうですし、今後の成長が楽しみです」
と島川氏は再び笑顔を見せた。
この日は242頭中202頭が取引され、売却率は過去最高の数字を記録した84.5%を僅かながら下回る83.5%となったものの、売上総額は54億5260万円と1歳セッションの過去最高を記録。1頭辺りの平均落札額が昨年を300万近く上回る2699万円となった。
この結果を受けて取材陣に囲まれた、日本競走馬協会の監事でノーザンファームの代表でもある吉田勝己氏は、
「下見の段階から物凄い数のバイヤーの方がいらしていたので、今年のセリも盛り上がるとは思っていましたが、それでも凄い結果だと思います。セレクトセール自体も1歳に市場がシフトしていく中で、血統、また馬の出来を高く評価していただけたのではないのでしょうか。中間層の価格帯の上場馬にも活発な取引の声をかけていただきましたし、明日もいい馬が揃っているので楽しみです」
と納得した表情を浮かべながら話していた。
(取引価格は全て税抜き)
2012年7月9日21時0分
(JRA-VAN)