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【北海道セレクションセール2011】1日目の結果

HBA(日高軽種馬農協)が主催するセレクションセールが18日、19日の両日、新ひだか町の北海道市場にて開催されている。
 
 HBAが主催する定期市場の中核を成すセレクションセールだが、今年は申し込み数の減少で当歳市場の開催を中止。1歳市場を2日間開催することで、購買者にはより多岐に富んだ馬選びが行えるようになった。

 セリに先駆けて13日と14日には事前展示を開催。前日まで開催されたセレクトセールの次の日の開催ということもあってか多くの購買者が訪れ、注目度の高さを感じさせていた。

 初日となった18日にはセリの開始前に比較展示が行われたこともあり、開場と共に多くの車が会場の駐車場を埋め尽くした。来場者の数も事前展示より遙かに多く、1頭の馬に複数の購買者が集まって馬体をチェックする姿も見受けられた。

 上場一頭目がセリ会場へと入ってくると、間もなく最初の一声がかかり、その後も至る所から取引の声がかかり続ける。暖まった会場の空気はその後の活発な取引にも繋がり、1千万台での取引馬の誕生も珍しくなくなっていた。

 活発なセリ上げが続いたウイズアフェクションの2010(牡、父アドマイヤムーン)を、1810万円のビットで落札したのは鶴田任男氏。その後もシルクメガヒットの2010(牡、父クロフネ)を1700万円で (有)ビッグレッドファームが、バイオレントハートの2010(牡、父キングカメハメハ)を幅田昌伸氏が1750万円で落札。この日、1500万円以上で取引された馬を見ても、アドマイヤムーン、ワイルドラッシュ、ネオユニヴァース、ハーツクライ、フジキセキと種牡馬の血統はバラエティに富んでおり、血統だけでなく馬体などの外見的評価も加味した上で、競り合いが起こっていることを証明していた。

 血統的な注目馬としては、桜花賞、秋華賞、阪神JFとGJレースを3勝したテイエムオーシャンの半弟となるリヴァーガールの2010(牡、父アドマイヤムーン)が1650万円で田邊正明氏が落札。ニュージーランドTの勝ち馬サトノプログレス、また富士Sで2着し、通算7勝をあげたマイケルバローズと2頭のオープン馬を全兄に持つ上場馬名加代(牝、父タイキシャトル、母トウヨウロイヤル)は、930万円で高橋勉氏が落札している。
 
 セリも後半に向かうに連れて更に熱を帯びていき、ラクシャリーラスの2010(牡、父ハーツクライ)を1750万円で竹園正継氏が、アドマイヤビアンの2010(牡、父アドマイヤムーン)を1500万円で永井啓弍氏が落札。その後もバロネッセの2010(牡、父ネオユニヴァース)を1650万円で桑畑隆信氏が、母に00年の桜花賞で2着となったマヤノメイビーを持つマヤノメイビーの2010(牡、父ネオユニヴァース)が1600万円で木村信彦氏が落札と、1500万円を越える取引馬が続けて4頭誕生する中、ついに、鑑定人が2千万以上のせり上げを行った上場馬が現れた。

 最終的に2400万円までせり上がった上場馬名プリンス(牡、父マンハッタンカフェ、母トゥインクルレイン)は、竹園正継氏が落札。1頭辺りの平均額は昨年より若干下回ったものの、売却率は昨年を越える60%前後の高アベレージで推移を続けていた。

 セリ終盤に向けて落札を告げるハンマーは鳴り止まず、落札馬が次々と誕生。この日、最後の上場馬となったスイートプラドの2010(牡、父スウェプトオーヴァーボード)も700万円で岡浩二氏が落札し、最終的に売却率は60.22%を記録。売却総額は10億830万円となった。

 19日の市場は8時に会場して比較展示、11時からセリが行われるが、購買者も明日に向けてセリ本を開く姿も見られており、今日と同じような盛り上がりも期待出来そうである。

*各馬の落札価格は税別。

2011年7月18日19時30分
(JRA-VAN)


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