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【セレクトセール2011】1日目の結果
社団法人日本競走馬協会が主催する「JRHAセレクトセール2011」が、苫小牧市のノーザンホースパークで開催。初日となる11日には1歳セッションのセールが開催された。
この1歳セッションの目玉となったのが、上場番号51番の
最初の上場馬から活発な取引の声がかかる中、エアグルーヴの2010の登場に近づくにつれ、会場内の空気も緊張感を帯びていく。そんな中、
張り詰めた緊張感の中、会場にこだました最初の一声は8000万円。そこから堰を切ったかのように、500万単位、時には1000万単位で電光表示板の数字が書き変わっていく。2億、そして3億を超えたときにはどよめきも起こる中、最後に鑑定人のハンマーが振り落とされたのは、国内の1歳市場では最高値となる3億6000万円の声を鑑定人が告げたあとだった。
購買者となったグローブエクワインマネージメント(有)の多田信尊マネージャーは「競走馬、そして繁殖牝馬としての価値を見出した評価です。競走馬としては皆さんの期待に応えるだけの結果を残してもらいたいですし、繁殖牝馬としても10年後、20年後に血統を繋げていけると思います」
と話していた。この後に上場されたダービー、NHKマイルCの変則二冠を制したディープスカイの全弟となる
会場に再びミリオンを超える表示が電光掲示板に輝いたのが、
「可能性を評価して降りるわけにはいかないと思いました。切れ味のありそうな馬体をしていますし、ダービーに出るような馬になってもらいたいです」
と笑顔で語っていた。
ミリオンホースが現れる中、高額取引馬を次々と送り出していたのがディープインパクトの産駒たち。
この日は233頭中197頭が取引され、売却率は1歳馬セッションでは過去最高となる84.5%を記録。売上総額の47億2600万円も過去最高となった。
日本競走馬協会の監事でノーザンファームの代表でもある吉田勝己氏は、
「前日までの下見や、今朝の展示の段階から多くのお客様に足を運んでもらい、活発なセリが行われるのではと思っていましたが、思っていた以上の結果が出たことに驚きました。エアグルーヴの2010といった高額落札馬をはじめとして上場馬も揃っていましたし、セリの運営スタッフの努力も大きかったと思います。こうした結果を残せたことは、生産界や競馬界にとっても良かったと思いますし、来年以降のセレクトセールにもつながる結果だと思います」
と笑顔で答えていた。(取引価格は全て税抜き)
2011年7月11日21時0分
(JRA-VAN)