25日､レースでブエナビスタの手綱を取るムーア騎手が調教に騎乗｡AWコースを軽くキャンターで1周し､調教後にムーア騎手が日本のファンへコメントを残した｡

｢今日は本当に軽い運動だったので､馬の状態について詳しくは言えませんが､気分良さそうに走っていました｡明日､この馬の真価を出せると思います｡タペタに対しては､苦にすることもなく非常に気持ち良さそうにこなしていました｡これが実戦でどのようになるかは､レースの直線を向いてみないと分かりません｡ただ､この馬はこれだけの強いメンバーを相手にして勝つだけの高い能力があることだけは､現時点で確信しています｡

今年のドバイWCには世界中の強豪が集まりました｡その中でブエナビスタは少しの幸運に恵まれ､道中の不利もなく､力を出せれば勝てると思います｡彼女のレースをさせてあげたいし､彼女のレースをして欲しいと思っています｡

日本は大震災で大変な時だと思います｡私も色々な報道を見て心を痛めました｡その中で自分が何かをできるとしたら競馬です｡何とか土曜日にブエナビスタと共に日本の皆さんの気持ちを高揚させ､勇気づけられるようなレースをしたいと思います｡また､そういうレースができると思っています｣

(photo by Kazuhiro Kuramoto)

2011年3月25日15時30分
（JRA-VAN）