田中博康騎手：馬場が予想より重く、３コーナーから来られたのもキツかったですね。リズムに乗ってからは良い走りをしていたけれど、テンに脚を使ったため、あれ以上離して逃げるのは無理でした。

（クィーンスプマンテは）女の子なのに違う環境に来て頑張ってくれました。このレースがラストランですが、未勝利からＧ１まで乗せてもらって、さらに勝たせてくれて、スタッフの皆さんと馬に感謝しています。

ボクも良い経験ができました。（香港は）乗っている人はみな一流で、いろいろと本当に勉強になりました。世界の一流騎手は返し馬から楽しんでいる、世界のトップジョッキーは本当に余裕があるなと思いました。また是非、海外の競馬に挑戦したいですね。

小島茂之調教師：ご覧の通り、世界の壁は厚かったですね。敗因は２０００ｍか芝の重さかは判りませんが、逃げるのに思ったより脚を使いましたし。それでも、自分の競馬はしていました。なぜ負けたのかをキチンと分析して、今後（の馬作り）に生かしたいと思います。

このあと馬はすぐに繁殖に入ります。あとはいい仔を出してもらいたいですね。その仔でまた香港に来られたら、それも競馬の面白さですね。ラストレースをこんな大舞台で迎えられて良かった。慣れない海外でも状態を良くもってこれたので、改めてこの子は偉いと思います。

(photo by Kazuhiro Kuramoto)

2009年12月13日20時0分
（JRA-VAN）