香港カップ（芝２０００ｍ）は１３日、香港のシャティン競馬場で行われ、昨年のフランスダービー馬ヴィジョンデタが中団追走から直線半ばで抜け出し、追いすがる地元のダービー馬コレクションを３／４馬身振り切って快勝した。さらに３馬身１／４差の３着には後方からプレスヴィスが入線。日本のクィーンスプマンテは注文通り逃げをうつも、直線早々に捕まり最下位（１０着）に終わった。

先手必勝のクィーンスプマンテは、地元のアイシャルとの先行争いをコーナーワークで制し、狙い通りハナに立つ。向正面に入ると徐々に後ろを離し、３コーナーの手前では４馬身から５馬身のリードを奪った。しかし、後続の始動も早く、４コーナーで貯金は１馬身。そのまま直線入り口で吸収されると失速し、勝ち馬から１０馬身近く後れてゴールした。

ヴィジョンデタは序盤から中団にどっしり構え、前の動きを見ながら落ち着いたレース運び。３コーナーから進出し、先行集団を射程圏に捕らえて直線に入る。鞍上のゴーサインを受けると鋭い反応で末脚爆発。残り２００ｍで先頭に顔をのぞかせる。すると内からコレクションが接近。馬体を併せようと懸命に食い下がるが、ヴィジョンデタは１馬身ほどのリードを保って寄せつけず、堂々と押し切った。

(photo by Kazuhiro Kuramoto)

2009年12月13日19時20分
（JRA-VAN）