13日から15日まで苫小牧・ノーザンホースパークで行われている「JRHAセレクトセール2009」は最終日となる三日目を迎え、当歳市場の二日目が開催。１４６頭（欠場馬１０頭を除く）が姿を見せた。

　大粒の雨が降りしきるあいにくの天気の中でセリは始まったものの、血統馬が上場されると場内からは活発な取引の声がかかりはじめる。３千万台から４千万台での取引が続く中、レディオブチャドの2009（牡、父ネオユニヴァース）を7800万円で野田みづき氏が落札。間髪入れずにオールザウェイベイビーの2009（牡、父ディープインパクト）は(株)ダノックスが7600万円で落札した。

　その後もフサイチパンドラの2009（牡、父シンボリクリスエス）が7800万円で(有)エスアール・コーポレーションが落札、スティンガーの2009（牡、父シンボリクリスエス）は5200万円でグローブエクワインマネージメント(有)が落札など、現役時に活躍した母の産駒を中心に高額馬が次々と誕生。この日はミリオンホースの誕生こそなかったものの、ディープインパクト、アグネスタキオンといったサンデーサイレンス系種牡馬の産駒を中心に堅実な取引がされていった。

　今年に初年度産駒を誕生させた新種牡馬では、アドマイヤムーンを父に持つヴェイルオブアヴァロンの2009（牡）の4300万円（落札者・(有)エスアール・コーポレーション）が、ダイワメジャーの産駒では、チャールストンハーバーの2009（牡）の3400万円（落札者・鈴木隆司氏）がこの日の最高額落札馬となっている。１歳市場、当歳市場を通して唯一のウォーエンブレム産駒であるマルセイユキャットの2009（牡）は、4300万円で(株)オースミが落札した。

2009年7月15日18時30分
（JRA-VAN）