ドバイデューティフリー（芝１７７７ｍ）は現地時間２８日、ＵＡＥドバイのナドアルシバ競馬場で行われ、注文通りハナに立ったグラディアトーラスが後続から大きくリードを奪って飛ばし、そのまま影も踏まさず逃げ切り勝ち。３馬身１／４差の２着に後方待機のプレスヴィス、さらに２馬身差の３着も後方からアレクサンドロスが追い込み、昨年の雪辱を期したウオッカは２番手で勝ち馬を追い掛けるも失速。後続馬群にのみ込まれ、勝ち馬から約９馬身後れの７着に沈んだ。　

真っ先にゲートを飛び出す絶好のスタートを決めたウオッカは、隣のグラディアトーラスが押してハナに向かうと２番手に控え、外にジェイペグを従えての追走。最初のコーナーをクリアしてから徐々に息を入れ、先頭から６馬身ほどで最終コーナーを迎える。ウオッカは直線に入ると馬なりで差を詰めにかかり、満を持してスパートしたが、わずかに脚を使っただけで失速。さらに３、４馬身離れていた３番手集団の追い上げにあい、ゴール前で相次いでかわされ万事休した。　

１年余りの長期休養から復帰し、逃げ切りの連勝でここに臨んだグラディアトーラスは、この日も先頭に立って迷いなく飛ばす。序盤はウオッカが背後につけていたが、ケレン味のない逃げで５馬身、６馬身とリードを広げていき、直線に入るとダメ押しするようにラストスパート。２番手のウオッカをはじめ、前々で追いかけた有力馬が伸びあぐねるのを尻目に、最後まで力強い脚勢を保って圧勝した。

(photo by Kazuhiro Kuramoto)

2009年3月29日2時0分
（JRA-VAN）