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競馬ニュース速報

[BCクラシック]合田直弘氏によるレース展望1(外国馬情報)

2007BCクラシック・カーリン

 中心視されるのは、01年のティッズナウ以来7年振り史上2頭目の連覇を目指すカーリン(牡4歳)だ。前走9月27日にベルモントパークで行われたG1ジョッキークラブGCを制してデビュー以来の通算収得賞金が1024万ドルに到達。史上初の1000万ドルホースになると同時に、シガーの記録を破って北米歴代賞金王の座に就いたカーリン。今年のBCは路面に人工素材を用いた「全天候馬場」のサンタアニタが舞台となるため、全天候馬場未体験のカーリンの出否に関してこれまで陣営は慎重な発言を繰り返しきたが、前走の翌日にサンタアニタに入厩して追い切りを重ねた結果、全天候馬場でもダートと変わらぬパフォーマンスが出来るとの判断を下し、本番10日前に出走表明を行った。

 今年のBCにおけるキーワードとなっているのがまさにその「全天候馬場」で、このトラックへの適性が勝負を分けるポイントになると言われている。前哨戦となったG1グッドウッドC(9月27日、サンタアニタ)を快勝したのを含めて、8戦5勝・2着2回と人工馬場では抜群の安定感を誇るウェルアームド(セン5歳)、8月24日にデルマーの全天候馬場を舞台に行われたG1パシフィッククラシック勝ち馬ゴービトウィ−ン(牡5歳)、“真夏のダービー”G1トラヴァーズSの勝ち馬で、春に全天候馬場のG1サンタアニタダービーも制しているカーネルジョン(牡3歳)らが、全天候巧者と見られている馬たちだ。

 更に、全天候馬場はダートよりも芝に近いとされているため、今年のBCはかつてないほど欧州からの出走馬が多くなりそうで、クラシックにも、欧州芝中距離路線でG1・5勝のデュークオヴマーマレイド(牡4歳)、マイル路線でG1・4勝のヘンリーザナヴィゲイターらが出走の構えを見せている。

 内外のオールスターキャストが集う今年のBCクラシックは、近年でも最高の顔触れが集まる、至高の戦いとなりそうだ。

(Photo)S.Kikkawa・TIS(C)

2008年10月22日16時0分
(JRA-VAN)


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