サムソンを管理する高橋成忠調教師は、悔しさを押し殺すような口調で言った。
「ゲートを出たあと、いきなり両側から寄ってこられて位置取りが後ろになってしまいました。波に乗れなかったことが敗因だと思います。久しぶりの競馬でしたが、馬の状態はよかったです。馬は何も異状がない感じなので、早々にもういっぺんやってみたい。ジャパンカップは当然視野に入っていますし、天皇賞も使えないこともない状態です。このまま終わる馬ではありません」

武豊騎手は、サバサバした表情で語った。
「難しいレースになった。いい結果が出せなくて残念でした。スタートがあまりよくなかったし、そのあともスピードに乗りかけたところで他の馬に前に入られてしまい、理想より後ろの位置取りとなってしまった。サムソンは若干行きたがっていましたね。ちょっと窮屈な競馬になってしまいました。馬の状態はすごくよかった。こちらの芝を上手に走ってくれました。道中、すぐ前を走っていたザルカヴァに、直線であっという間に離されてしまった。この馬ならば、十分チャンスはあると思っていただけに、残念です。また、日本の馬でこのレースに挑戦したいですね」

2008年10月6日2時0分
（JRA-VAN）